サンダーバード55/GOGO
「完全新作」をうたって公開中の映画『サンダーバード55/GOGO』を劇場で観ました。
オリジナル版の日本初放送は1966年。NHKでした。私は直撃世代で、『ウルトラマン』と並ぶお気に入り番組でした。
今回の映画は本放送当時イギリスで発売されていたオーディオレコード(いわゆるドラマ盤)をベースに映像化したもの。
人形やミニチュアなどを当時の技術そのままに再現しての新撮です。本当にオリジナルの雰囲気のままに仕上がっていて感涙もの。メイキングを観るとスタッフが「まったく新しいものを作るより、再現するほうが難しい」と言っていて、あえてレトロテクノロジーに挑む苦労がしのばれます。
「完全新作」とうたわれていますが、一部に旧作のフィルムも使われています。それだけに新撮部分が違和感なくなじんでいるのがすばらしい。音声は当時のレコードをベースにしているので当然モノラル。画角もスタンダードサイズというこだわりよう。いちファンに戻って楽しみました。吹替もよかった(ペネロープ役の満島ひかりさんが好演)。
これは一種のお祭り映画と言いますか、壮大なファンムービーみたいなものですね。
劇場のほか、配信でも観られますので、ファンの方はぜひご覧ください。
公式サイト ⇒ https://tb55movie.com/
2020年にRambling RECORDSから『サンダーバード』のオリジナル音源のサントラ盤が発売されています。何度目かのCD化。カヴァーも合わせるとこんなに何度も『サンダーバード』の音盤が出るのは日本だけでは?と思ってしまいます。