楳図かずお大美術展
六本木・東京シティビューで開催中の「楳図かずお大美術展」に行ってきました!
やはり天才だ…!!
はじめに説明すると、これは楳図かずおの新作絵画を展示する展覧会で、旧作の原画の展示はありません。
ただ、旧作を紹介するコーナーはあります。
入口からのアプローチは『漂流教室』の絵を使った展示。
続いて展望窓を背景に『わたしは真悟』からインスパイアされたアーティストの展示。
そして、貴重な古い出版物の展示とともに見せる「楳図かずおヒストリー」のコーナー。
ここまで撮影可。
そして、メインとなる連作絵画101点の展示になだれこむ(一部をのぞいて撮影不可)。
タイトルは「ZOKU-SHINGO」。 そう、『わたしは真悟』の続編なのです。
いや、もう圧倒されました。
楳図かずおマンガで印象的な雑誌連載時の扉絵ページ。ああいう迫力ある絵が101枚続くと思ってください。
しかも、フルカラーで!
グロテスクな絵もあれば、抒情的な絵もあり、楳図かずお美女が登場する絵もある。
見ていると引きこまれそうで、つい見入っていると「いやいや、こんな世界に引き込まれたらまずいだろ」と心の声がしてはっとわれに返るという…そんな感じです。
ストーリー仕立てになっており、いわば連作絵画による楳図マンガ。
そして、最後はこうなるのかー!!
観られてよかった。
そのあと、彩色前の鉛筆画の展示があり、ここがちょっと変わった趣向になってます。
くわしくは行った人のお楽しみということで。
最後に『14歳』の絵を使った展示と楳図マンガにインスパイアされたアーティストの展示。ここからふたたび撮影可。
堪能しました。
楳図かずおファンを長く続けていますが、こんな形で新作が観られるとは。
楳図ワールドをくぐり抜け、生還したような気持ち。感無量です。
若い女性の来場者が多かったのが印象的でした。
「楳図かずお大美術展」は3月25日まで、東京シティビューで開催。
https://umezz-art.jp/
雑誌『芸術新潮』2022年2月号は、この展覧会にあわせた楳図かずお特集。
大美術展への案内としても恰好で、読んでおくとより興味深く観られると思います。