犬夜叉×半妖の夜叉姫 〜時代を越える音楽〜
12月18日、立川ステージガーデンで開催されたコンサート「犬夜叉×半妖の夜叉姫 〜時代を越える音楽〜」を聴きに行きました。
昼夜2回公演の夜の部です。
アニメ『犬夜叉』『半妖の夜叉姫』のサウンドトラックをオーケストラで演奏するコンサート。
http://www.hanyo-yashahime.com/inuyasha_yashahime_concert/
会場に行ったら、客の大半が若い女性で、すごいアウェイ感(笑)。
さすが人気作品。
MCで声優さんが出演しているので、セリフやナレーションが入ったりするのかと思っていましたが…
ガチのオーケストラコンサートでした。
アニメ映像の上映はありますが、ナレーションやセリフはなし。
編曲・指揮は作曲者の和田薫さん。
演奏はオーケストラと邦楽器(和楽器)の混成によるスペシャルオーケストラ。
たっぷり2時間。怒涛の演奏が繰り広げられます。
まだ神戸公演が残っているので、詳細は省きますが...
躍動感みなぎる犬夜叉のテーマ、緊迫した戦いのテーマ、しっとりと抒情的なかごめのテーマや心情曲など、アニメの名場面を彩った曲が次々と登場。
オリジナル・サウンドトラックをもとに、和田さんがこのコンサートのために編曲した楽曲を数曲ずつメドレーにして、組曲のように構成しています。
さながら、生演奏で聴く「組曲 犬夜叉」と「組曲 半妖の夜叉姫」です。
笛、尺八、琵琶、箏などの邦楽器がオーケストラと共演するスタイルは、この作品ならでは。
和田さんの得意とする分野でもあります。
ハープの隣に箏が並んでいるなんて、ほかのコンサートでは見ることのない光景でした。
うまい具合に座った席が邦楽器の目の前だったので、楽曲によって笛とフルート、箏とハープなどが巧みに使い分けられてるのがわかりました。
で、このアニメは妖怪退治ものなので(これも和田さんが得意な分野)、怪異を表現する不気味な曲や妖怪出現の怖い曲、激しい戦闘曲などが多い。
全体の半分以上がそういう曲です。
これが、すごくよかった。
邦楽器と洋楽器がからみあうダイナミックな現代音楽といった趣。
和田さんの師匠・伊福部昭の怪獣映画音楽を彷彿させるところもあったり、和田さんが手がけた『ゲゲゲの鬼太郎』の音楽を思い出させるところもあったり。
和田薫さんの、このジャンルでの集大成という感じです。
しかし、そんな楽曲を、休憩を挟むとはいえ、2時間も演奏するのは、ミュージシャンも指揮する和田さんも大変だったと思います。
全身で指揮する和田さんの姿も鬼気迫るものがありました。
和田薫さん、お疲れさまでした。
すばらしい曲と演奏をありがとうございました!