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「川島和子トークライブ」終了しました!

「川島和子トークライブ」終了しました!

12月22日に神保町・ブックカフェ二十世紀で開催した「川島和子トークライブ」、無事終了しました。

ご出演いただいた川島和子さん、早川優さん、来場いただいた参加者、スタッフ、応援くださったみなさま、ありがとうございました!

●音楽との出会い
●宇宙戦艦ヤマトシリーズのお話
●宮川泰先生とのお仕事
●フィーリングフリーの活動
●横山菁児先生とのお仕事
●ヤマト以外のアニメ・特撮・ドラマ関連のお仕事
●そのほかのお仕事(CM、子どもの歌、オリジナル…)

以上のような内容でお話をお聞きしました。

あまり語られることのない川島さんのデビュー前のお話やヤマト以外のお仕事のお話、私にとっても新鮮かつ貴重でした。

特にお名前の出ないCMソングのお話は、「これも川島さん?」と思われた方がいたのではないでしょうか。

また機会がありましたら、イベント開催したいと思います。

会場風景

訃報・柏原満さん

訃報・柏原満さん

音響効果技師の柏原満さんが11月18日に亡くなりました。91歳でした。

大変残念です。

宮川泰先生、田代敦巳さんとともに、『宇宙戦艦ヤマト』の音を創り上げた人でした。
ほかにも『どろろ』『ムーミン』『サザエさん』『千夜一夜物語』『哀しみのベラドンナ』『ドラえもん』『銀河鉄道の夜』『王立宇宙軍 オネアミスの翼』など、柏原さんが作り出した効果・音響のおかげで唯一無二の世界が確立された作品は数知れません。
TVアニメ黎明期から「音で世界観を構築する」を実現したパイオニアの一人です。

個人的には同じ高知出身ということで、親近感を持つと同時に誇らしく思っていました。
直接お話したのは一度だけでしたが、柏原さんが作り出した音響の世界はずっと耳に残り、思い出し続けると思います。

ご冥福をお祈りいたします。

音響効果技師・柏原満さん死去(ORICON News)

Sound Fantasia 宇宙戦艦ヤマト

 : アルバム・ジャケット

日高美子クリスマスライブ

日高美子クリスマスライブ

12月14日、代々木アルティカセブンで開催された日高美子さんのクリスマスライブに足を運びました。

出演は日高美子さん、伊藤静香さん、Shinyaさんの3人。さらに、なにわのご隠居さんがサポートで参加します。
生ギター、生ピアノ、カラオケをバックに、クリスマスソングから、昭和歌謡、演歌、オリジナル、アニメ・ドラマソングまで、バラエティに富んだ歌が聴ける楽しいライブになりました。

今回印象深かったのは、まず『大戦隊ゴーグルV(ファイブ)』から渡辺宙明先生作曲の2曲、「花咲くゴーグルピンク」と「ゴーグルVアクション!」。オリジナル歌唱も日高美子さん。
「花咲くゴーグルピンク」はShinyaさんのピアノ1本で情感たっぷりに。「さやかのテーマ」の系譜につらなる女性戦士の歌で、闘志と哀感が入り混じった心情が伝わってきますね。
アンコールで歌われた「ゴーグルVアクション!」は出演者全員で1コーラスずつ歌う趣向。「ゴーグルVアクション!」は5人の戦士を1人ずつ歌う長い曲なのに休むところがほとんどないので、4人で歌うのはいいなぁと思いました。会場も盛り上がった。

毎回お楽しみの伊藤静香さんの名作アニメソングは、『牧場の少女カトリ』から「風の子守歌」。いつもツボをついてきます(笑)。Shinyaさんのピアノとの共演が涼やかでした。

そして、なにわのご隠居さんと伊藤静香さんのデュエットによる「地球へ…」がよかった。「ダ・カーポか!?」と思うくらい。
二人のデュエットコーナーは続けてほしいです。
次は『トンデモネズミ大活躍』を希望(マニアック笑)。

しかし、いちばん盛り上がったのは、「恋する夏の日」(天地真理)だったかも。
格別昭和歌謡が好きというわけではないのですが、子どもの頃から自然に耳に入っているので、体が反応してしまいます。

楽しいライブをありがとうございました。

またの機会を楽しみにしています!

出演者左から:Shinya、なにわのご隠居、日高美子、伊藤静香

毛利蔵人のオマージュ

毛利蔵人のオマージュ

12月11日、原宿(明治神宮前)のhall60で開催されたコンサート「毛利蔵人のオマージュ」に足を運びました。

1997年に46歳の若さで世を去った作曲家・毛利蔵人の作品を演奏するコンサートです。
毛利さんは現代音楽の作曲家ですが、映像音楽ファンには、大河ドラマ『信長』やアニメ『赤毛のアン』の音楽を書いた作曲家と紹介したほうがわかりやすいでしょう。

演奏は日本の伝統音楽演奏家集団「J-TRAD Ensemble MAHOROBA」。三味線、箏、尺八などの演奏家による6人のグループです。

毛利蔵人が和楽器のために作曲した曲を集めた、マニアックなコンサートでした。
マニアックなわりに、前売りは完売、会場は満席。
毛利さんゆかりの方や現代音楽好きの方、邦楽ゆかりの方などが集まったようです。

私が聴きにきたのは、毛利蔵人が名作アニメ『赤毛のアン』の劇中音楽を書いた作曲家だったから。
完全なアウェー感(笑)
しかし、毛利蔵人のオーケストラの曲は聴く機会がありますが、こういうのは珍しい。私も聴くのは初めて。

開演前に、70年代から毛利蔵人を知る作曲家、北爪道夫と福士則夫の2人によるプレトークがあり、毛利さんのプロフィールや人柄、音楽などについてたっぷり40分くらい語られました。なかなか興味深い内容でした。

演奏曲は、1981年から1993年にかけて毛利蔵人が作曲した和楽器のための作品。 (民族音楽としての)邦楽的な要素は薄く、「和楽器による現代音楽」といった趣です。
といっても西洋的な現代音楽を和楽器に置き換えたのではなく、和楽器ならではの響きや奏法を使って何ができるか追及した感じ。知的で刺激的。日本ならではの現代音楽でした。

ミニマルミュージック風に始まって、途中からポリリズム風に展開する、三味線と2面の箏による「三竦み」がよかった。
映画やTVドラマなどの音楽も多く書いた毛利蔵人ですが、やはり現代音楽の作曲家だなぁとあらためて思いました。

…とか真面目に考えながら聴いていたらですよ、

最後にアンコールで1曲となって、

それが、 『赤毛のアン』の曲だというではありませんか!

まったく予想していなかったので、びっくり。

演奏されたのは、『赤毛のアン』から「期待に胸は弾む」。
これは毛利さんのスコアのタイトルで、サントラ収録タイトルは「湖と妖精のワルツ D-1」。
アンの感動を描写する優雅なワルツが、三味線、箏、尺八などの和楽器のアンサンブルで演奏されました。

和風の『赤毛のアン』、新鮮です。
もしや喜んでるのは会場で私ひとりでは…?
だけど、感激しました。
来てよかった~

会場に毛利さんの奥様、毛利十紀子さんがいらしたので、終演後にご挨拶して帰りました。
もちろん、「『赤毛のアン』のサントラ・アルバム作らせていただきました」と。

現代音楽でも映像音楽でも、すぐれた作品を数多く残した毛利蔵人ですが、まだまだ演奏される機会は少なく、知名度もいまひとつの気がします。もっともっと多くの人に聴いてもらいたいと心から願います。

毛利蔵人のオマージュ 会場入り口看板

「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」HDリマスター版

「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」HDリマスター版

11月30日から公開されているアニメ映画『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』HDリマスター版を観ました。

リチャード・アダムスの原作小説をイギリスでアニメ化した作品です。
制作は1978年。日本初公開は1980年。
当時観に行って、衝撃を受けました。

動物ファンタジーなのに、血が飛び散るような残酷なシーンが手加減なく描かれる。
うさぎたちも次々と命を落とす。
しかし、そういう描写があるからこそ、うさぎたちの置かれた境遇(「すべてのものがお前の敵になる」)が真実味を持って伝わってくるし、厳しい旅を続けることへの共感が生まれます。
幻の地をめざして旅をする神話的な物語であることにも惹かれました。
(ちょっと『宇宙戦艦ヤマト』みたいと思ったかも)

音楽もよかった。
主題歌はアート・ガーファンクル。日本語版は先日の「サントラサーカス!4」でかけた井上陽水。
特に主題歌の間奏にも引用されているメインテーマがいいんです。
私のお気に入りの1本となり、当時サントラ盤も買ったし、のちに発売されたLD(レーザーディスク)も買いました。

ところで、当時公開されたのは日本語吹替版。LDも吹替版です。
今回のHDリマスター版は原語版。原語で観るのは初めてで、これはこれで新鮮でした。
ちゃんと新しくパンフレットが作られているのもよかった。

でも、古川登志夫、杉山佳寿子、檀ふみらによる吹替版を何度も観て、耳にこびりついているので、吹替版でも観たかったなぁ。
権利の都合で難しいのかもしれませんが、いつか、当時の吹替版も観られるようになることを願っています。

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』HDリマスター版公式サイト

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち サウンドトラック
サウンドトラック・アルバムのジャケット

サントラサーカス!4終了しました

サントラサーカス!4終了しました

12月7日に浅草〈ニュー酒場フレンズ〉にて開催された小久保剛さん主催のDJイベント「サントラサーカス!4」終了しました!

ご来場、応援、スタッフ、DJのみなさま、ありがとうございました!

私は「(広義の)名作アニメ主題歌集」というテーマで選曲した。
主題歌ばかり注目されがちですが、挿入歌にもいい曲がたくさんあるんです。

セットリストは以下のとおり。

01. ペッピーノ一座のうた/歌:永井一郎、大杉久美子/作詞:深沢一夫、作曲:坂田晃一(『母をたずねて三千里』(1976)より)
02. 森のとびらをあけて/歌:大和田りつこ/作詞:岸田衿子、作曲:三善晃(『赤毛のアン』(1979)より)
03. すき きらい すき/歌:朝倉理恵/作詞:香山美子、作曲:小森昭宏(『りすのバナー』(1979)より)
04. ウェンディ・ラブ・ソング/歌:紙ふうせん/作詞・作曲:後藤悦治郎(『トンデモネズミ大活躍』(1979)より)
05. 恋するベッキー/歌:潘恵子/作詞:山川啓介、作曲:服部克久(『トム・ソーヤーの冒険』(1980)より)
06. もえるゆうひ/歌:大杉久美子/作詞:岸田衿子、作曲:渡辺岳夫(『あらいぐまラスカル』(1977)より)
07. すてきな白鳥号/歌:沢田亜矢子/作詞:東京ムービー、作曲:渡辺岳夫(『家なき子』(1977)より)
08. 星屑のシャンデリア/歌:堀江美都子/作詞・作曲:小坂明子(『愛少女ポリアンナ物語』(1986)より)
09. あしたになれば/歌:戸田恵子/作詞:望田市郎、作曲:坂田晃一(『ふしぎな島のフローネ』(1981)より)
10. ワンダフル・アドベンチャー/歌:加橋かつみ/作詞:奈良橋陽子、藤公之介、作曲:タケカワユキヒデ(『ニルスのふしぎな旅』(1980)より)

BtoB
ブライト・アイズ/歌:井上陽水/作詞・作曲:MIKE BATT(『ウォーター・シップダウンのうさぎたち』(1980)より)

BtoBでかけた「ブライト・アイズ」は、11月30日からHDリマスター版が上映されているアニメ映画『ウォーター・シップダウンのうさぎたち』の日本語版主題歌。
私が1980年の日本初公開当時に買ったレコードです。

ニュー酒場フレンズ

サントラサーカス4看板

サントラサーカス4タイムテーブル

ブライト・アイズEP

「「アルプスの少女ハイジと名作アニメの音楽」終了しました

「「アルプスの少女ハイジと名作アニメの音楽」終了しました

11月30日に神保町・ブックカフェ二十世紀で開催した「アルプスの少女ハイジ メモリアル音楽集」発売&SOUNDTRACK PUBレーベル12周年記念イベント「アルプスの少女ハイジと名作アニメの音楽」終了しました!

たくさんのご来場・応援、ありがとうございました!

予定より押して、用意していた《SOUNDTRACK PUB》レーベルの歴史が紹介できませんでしたが、いずれどこかで(笑)

イベント看板

イベント写真1

イベント写真2

牛尾憲輔ライブ behind the dex

牛尾憲輔ライブ  behind the dex

11月20日、恵比寿LIQUID ROOMで開催された牛尾憲輔さんの劇伴作家活動10周年記念ライブ「牛尾憲輔 behind the dex」に行ってきました。

オールスタンディングのフロアは超満員で、寿司詰め状態。
お客さんは圧倒的に若い男女が多い。
もしや私が最年長?(笑)

音楽に全身で反応する客のノリや熱気は先日行った劇伴フェス「東京伴祭」に近い。
でも「東京伴祭」はアーティストやアイドルのライブっぽかったけれど、こちらはライブというよりクラブイベントという感じ。
牛尾憲輔さんは歌うでもなく、楽器を演奏するでもなく、PCやシンセから出る音をコントロールしてフロアを音楽で満たしていく。DJみたいなスタイル。
『きみの色』でテルミンを弾いてる影平ルイくんとイメージがダブります。

『チェンソーマン』『DEVILMAN』『ダンダダン』『ピンポン』などのリズム系の曲やアップテンポの曲でフロアが盛り上がる。
そのあいだに『平家物語』が入ってくるのが面白い。これも盛り上がった。
みんな踊りたいようすだけど、とてもそんなスペースがない。体をゆらす動きが波のように広がってく。
これが劇伴ライブなのか!と「東京伴祭」に続いてカルチャーショックを受けました。

アンコールの『きみの色』と『聲の形』がよかったです。
踊れる曲だけでなく、じっくり聴く曲がもっとあってもよかったなぁ。

スタンディングで約3時間。足がつらかった…(笑)
でも、長さを忘れて楽しめた刺激的なライブでした。

牛尾憲輔さん、劇伴作家活動10周年おめでとうございます!

牛尾憲輔ライブ記念品

訃報・楳図かずお先生

訃報・楳図かずお先生

漫画家の楳図かずお先生が亡くなりました。88歳でした。

宝島社から発売された『劇場版まことちゃん DVD BOOK』では、ブックレットの構成・執筆と楳図かずお先生のインタビューを担当しました。
劇場版『まことちゃん』では楳図先生自ら主題歌を作って歌っているので、音楽活動についてもいろいろお聞きした思い出があります。

幼少期に出会ったコミカライズ版『ウルトラマン』をはじめ、『おろち』『猫目小僧』『恐怖』『こわい本』『洗礼』『イアラ』『漂流教室』『神の左手 悪魔の右手』『わたしは真悟』『14歳』などなど、人間心理への深い洞察と想像力に満ちた数々の作品で楽しませていただきました。
ありがとうございました。

ご冥福をお祈りいたします。

漫画家の楳図かずおさん死去(NHKニュース)

東京伴祭2024

東京伴祭2024

11月4日、東京建物ブリリアホールで開催された劇伴フェス「東京伴祭2024」に足を運びました。

これまで京都で開催された「京伴祭」も東京で開催された「東京伴祭」もスケジュールの都合で行くことができず、配信で観ていたのです。

やっとやっと、現場に行けた…

今回の出演者は、加藤達也さん、高梨康治さん、林ゆうきさんの3人とミュージシャンのみなさん。
加藤達也さんの『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』『ラブライブ!サンシャイン!!』『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』『Free!』、高梨さんの『FAIRY TAIL』『キン肉マン』『NARUTO』、林ゆうきさんの『青のミブロ』『君は放課後インソムニア』『ガンダム ビルドファイターズ』『ハイキュー!』『僕のヒーローアカデミア』など、3人それぞれに聴きどころが多く、盛り上がりました。
個人的には『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』と『Free!』の曲が生で聴けたのがうれしかったなぁ。

驚いたのは、観客に圧倒的に若い女性が多いこと。そして、演奏中にサイリウムが盛大に振られること。
サントラコンサートでこんな光景が見られるとは!
カルチャーショックでした。

こういうお客さんに向けてサントラを作る時代なのだな、と感じ入ったイベントでした。

ともあれ、4時間半におよぶ長時間の劇伴フェス、堪能しました。
このフェスを立ち上げた林ゆうきさんはじめ、出演者、スタッフのみなさま、お疲れさまでした。ありがとうございました!

写真は撮影可能タイムで。

東京伴祭2024会場1

東京伴祭2024会場2